SmartOSを(軽く)触ってみた

一部界隈で騒がれているこれについて軽く触ってみたので所感を。
http://smartos.org/2011/08/15/kvm-on-illumos/

KVM用というかクラウドのプラットフォームとして設計されてるディストリのようです。
このため、OpenIndianaとはパッケージ構成などが違います。
ざっとみたところ、下記の感じでした。(見逃してたり勘違いしてたりする部分もあるかもしれません)

  • zfsのバージョンは28
  • X11-Serverが入ってないため、GUIなし
  • nwamがない
  • 最初からILBやVRRPがインストール済み
  • /opt以下は何もなし(DTraceToolKitがない)
  • 64bit版のみ
  • インストールができない(インストーラがない)
  • パッケージ管理コマンドがない

(下二つに関しては、まだlive版のみの影響だと思います。)


で、肝心のKVMについて。
実をいうと仮想マシンを動かすところまで行ってないです。
ただ、virt-managerもvirshコマンドもありません。
どうやらSolaris contenerのbrandを利用して動かすようです。
試しに作ってみた設定が↓(起動確認できてません)

oot@08-00-27-f8-fb-08 ~]# zonecfg -z kvmzone info
zonename: kvmzone
zonepath: /zones/kvmzone
brand: kvm
autoboot: false
bootargs: 
pool: 
limitpriv: 
scheduling-class: 
ip-type: exclusive
hostid: 
fs-allowed: 
net:
	address not specified
	allowed-address not specified
	defrouter not specified
	global-nic not specified
	mac-addr not specified
	physical: vnic0
	vlan-id not specified
attr:
	name: ram
	type: int
	value: 1073741824

Solaris contenerもカスタマイズしてるらしく、
見たことのないプロパティとかあったり・・・。

まとめ

contenerとして動かすようにすればリソース制御や
ZFSと連携させた仮想マシンのコピーも簡単にできるので良い実装だと思います。
brandをこういう形で復活させてくるというのは完全に意表を突かれましたが。
また、OpenSolaris + KVM ということでZFSとの連携が注目されてますが、
個人的にはCrossbowと連携させて使えるHyperVisorということの方が嬉しかったりします。
とにかく、今後がものすごく楽しみなディストリビューションです。

追記

Solaris contenerのbrandを利用する、というのは微妙に間違いで、brandを利用することも出来る、ということらしい。
きちんと調べたらqemu-kvmコマンド群があったので、仮想マシンの作成・起動は通常のコマンドからも可能ということで。